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不倫であっても愛することに変わりなく、愛することで満たされたい。 心が生きると書いて性となるなら、淫らさもまた愛の証だと思っています。
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夕涼み・・・
夕涼み・・・

藍色の空を眺めながら、 

今日の疲れを癒しつつ 

愛しい人の帰り待つ・・・。

けれど・・・

待てど暮らせど 帰らぬは・・・

家路を持たぬ蜻蛉を

待っているからなのだろうか?

美 月

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粗末で贅沢な夕食

今日、父と電話をしていたら「干し納豆が食べたい!」と言いました。

父の田舎、茨城の名産であるけれど、
マニアックな商品だからそうそう売ってない。

午後の三時・・少し気だるい午後だったけれど、
干し納豆を求め、小さな独り旅をしてきました。

千葉との県境の街、境市の道の駅には、
茨城の特産物が売っているのを思い出して、
車を飛ばして往復2時間の旅でしたが、
今夜の私の夕食を贅沢な物にしてくれています。

                      
贅沢な食材

偶然、私が好きだった甘露梅が売っていて嬉しくて・・・
大好きなとうもろこし、はぐわうり、キュウリ、凍り豆腐・・・
それから、にんにく味噌・・・最高の食材です。

売り手と会話する中で料理方法を教えてもらったり、
つまみ食いをさせてもらってから、美味しいものを選んで買う。
私の子供の頃の買い物の仕方が、ここにはまだ残っていました。

           
豊かな夕食

そして夕食・・・・・。
もちろん、これは私だけの夕食です。

子供達には昨夜よりハヤシライスを煮ていたので、
それとプライドポテト・・・。
私の夕食と同じ野菜の食卓には出ていたのですが、
どれも人気がなかったみたいです。
そして、それぞれが忙しそうに出かけていきました。

待ちに待った私の夕食の時がきました(*^^)v
この時間の演出の為に・・・
蚊取り線香まで買ってきたのですから、
今夜の夕食の力の入れようは、かなりのものです。

音の無い時間・・・
目の前には色付き始めた梔子の花。
そして、夕風と蚊取り線香の香り・・・。

                  
梔子 白黄

動いているとまだ暑いと感じるのかもしれないけれど、
こうして静かにしていると、
夜風が心地よいほど滑らかに肌を舐めてくれています。

本当だったら、
独りで取る夕食は、どこか寂しいものなのかもしれませんね。

だけど、私にはいつもの夕食より豊かに感じられているのは、
どうしてなのかな?

もちろん・・・
「たまにだから良いんだよ!」と言うのもわかります。
だけどね・・・そう言う物理的なことではなく、
ただ穏やかな時間を過ごせていることに
かけがえのない贅沢を感じているのかもしれません。

あと少し・・・本当にあと少しだけ・・・欲を言えば・・・
先生が目の前にいたら、もっといいなぁ?と思う。

本当はね
この食材の他に枝豆があるはずでした。
枝豆は、先生の大・大・大好物です。

せめて先生と同じ食を共有しようと、
最後の一房が残っていたので手にしようとした時に
お出かけ帰りらしき老夫婦が来て、枝豆を買おうとしました。

私は買うのを止めました。
おばあさんが遠慮がちに「もらっていいの?」と言ってくれたけど、
私は笑って「昨日も食べたので、どうぞ・・・」と言いました。

だって・・・
二人で食べたほうが美味しいだろうと思ったから・・・
枝豆だって・・・
笑顔で食べられた方が嬉しいだろうと思ったからね。

ごくごくたまの休日に・・・
先生と明るいうちから出かけられる日の昼食が、
私には涙が出るほど贅沢なご馳走であり、至福の時です。

だけど、いつも食べる物は決まっていて、
堅焼きそばと野菜の炒め物、トマト程度の
憂さぶれた街の粗末な料理であっても、時間を気にせず、
ゆったりと焼酎片手に語り合いながらの食事。

こんなどこにでもある光景に贅沢さを感じるなんて・・・。

私は、今まで何を求め走り続けてきたの?と思ってしまいます。
だけどね・・・
こうした時間を持てることによって、また走れるんだと思います。

先生に出会った頃の夢は、 毎日、今日と同じように・・・
先生と一緒にその日食べるものを真剣に考えて、
その日食べたいものを食べる、そんな生活に憧れていました。

最高の贅沢な時間の演出の為には、器も自分で焼き、
野菜など手作りできるものは全部、自分で作る。

穏やかでありながら、
豊かな心を育める食生活と生き方・・・。

でも贅沢な時間を手に入れる為には、
私はまだまだ駆け巡らなくてはならないでしょうね。

だけどね・・・
最近の私は、最後までこの時間が持てない方が
幸せな生き方なのではないかな?と思っています。

欲しいものが手に入らなければ・・・と言うより、
欲しいものが次から次へと浮かんでくる人生の方が、
生きてる価値があるような気がして、
「もうこれでいいの!」なんて、思った時点で・・・
人としての成長は、そこで止まってしまうのだろうと思います。

こんな大それたことを私に語らせてくれるのだから、
物言わぬ野菜の方がよっぼど夢を捨ててしまった人より
話し相手になってくれるものですね。

道の駅の帰り・・・
暮れなずむ夕陽の下、風をいっぱいに吸い込みながら
トマトを丸かじりしました。

昔食べた皮のぶ厚いすっぱいトマトの味がして、
ちょっぴりセンチな気分になったけれど、
私はもう子供じゃないからね・・・泣いたりしない・・・。

追 伸・・・
今日の午後、心細い休日にも関わらず、
思いを寄せる先生から一通のメールが届きました。

そこには・・・
「今日は暑い、熱中症に注意しろ!」とだけ書いてありました。

ホント・・・ (^^ゞ 

先生は健康を気遣ってくれるにしても「お前は病気になるな!」 
ちょっぴり疲れてしまったら、「お前は元気でいろ」と、
同じ誕生日のくせに・・・いつもえばって、いつも私に命令します。

そして・・・
私が命令をきかなかった時は大変っ!
いつも眉毛を三角にして、怪物君になってしまいます(^_^;)

これでは・・・
私は病気にもなれないし、怪我も出来ません。
だけどね・・・
だからこそ、健康でありたいと願っています。

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愛ってね。。。。
愛する気持ちは、果てしなく、
その最終地点がどこにあるのか?
愛を求めて彷徨う者達には、見つけられず、
迷い、そして、見えなものを追い求めて、
どこまでも二人で歩いて行こうとする。

それが一番、幸せな時なのかもしれない・・・。

きっと、私には、今がその時であって、
だから、私は幸せで・・・
だからこそ、先生にも幸せであってもらいたいと願う。

その心が愛なのかもしれないね。

美 月

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永遠のラブレター(愛を教えてくれた人)
子供の頃・・・六月は雨ばかり降っているのに、
どうして?水無月と呼ぶのか不思議だった。

雲に隠れて観えない月を見上げては・・・
そんなくだらないことばかり考えてた。

陰暦と陽暦があるなんて・・・ずっと後から知ったことで、
知った時には水無月と呼ばれる6月の月のことも忘れてた。

でも、今、こうして月の無い夜を眺めていると・・・
忘れかけていた心優しい人達のこと思い出す。

きっと忘れているんじゃないんだよね・・・・
ただね、大切だから心の引き出しに
仕舞い込んでしまっていただけなのかもしれないね。

世の中には悪い人もいるけれど、
私は良い人たちにもいっぱいで出会えて、
そのたびに思うことが沢山ある。

誰も知らないことだけど・・・
思い出すと今でも心があったかくなるのだから、
誰もが知ってる昔話のように
どんな小さな思い出だって語り継いでいけたらいいと思う。

「永遠のラブレター」

私が伺っていたお客様の中に届かない手紙を待ってる
独り暮らしのおばあさんがいた。

おばあさんの婚約者は、戦争で亡くなられたそうだけど、
彼女はその知らせをじかに受け取ったわけではないんだよね。

彼の家族にそう聞かされただけ・・・。

おばあさんと彼は幼馴染だったそうで、
彼は「必ず帰る」と最終地から出した最後の手紙で
おばあさんに約束してくれたんだって・・・。

だからね・・・
おばあさんは「たった一つの約束」を
ずっと信じて待っているのだろうと思う。

おばあさんは80歳を越えても・・・
尚、美しい人で、いつも身だしなみを気をつけてるし、
踊りの先生をしてた人だからね、
物腰が柔らかくて、ノラ仕事も日舞に見えるほどだった。

若い頃は、さぞかし美人さんだったと思うけど、
でもね、結局、最後まで独身を通したよ。

おばあさんのおうちはね・・・
農家造りでポストは庭の外にあるのに、
郵便屋さんは広い庭先を通って玄関まで手紙を届ける。

おばあさんちの玄関先で郵便屋さんと行き逢ったことがあって、
書留でもないのに手渡しするなんて、不思議だな?と思った。

一度、おばあさんが留守の時に郵便屋さんと話をしたことがあって・・・、
彼女は郵便屋さんのバイクの音が聞こえると、
すぐに外のポストに足を運ぶらしいんだよね。

激しい雨の日も・・・風の強い日も・・・
彼からの手紙を待っているらしいんだよね。

一度、雨でぬかるんだ地面に
おばあさんの足が取らてしまったことがあって、
郵便屋さんの眼の前でおばあさんが転んだ。

それから玄関先まで届けるようにしてるらしいよ・・・。

最初の郵便屋さんから長い年月が経っているはずなのに、
きっと最初に彼女の事情を知った郵便屋さんが、
次の配達員さんにも優しさの引き継ぎをしてくれたのかな?
きっと誰もが快く、
彼女の事情を受け止めてくれているんだろうね。

小さな思いやりが大きな優しさとなる。

幸せも同じ・・・幸せは心に喜びの花を咲かせ・・・
その種が風に載って・・・
また誰かの心に幸せの種を落とす。
たとえば名も無き花であっても・・・・・・。

彼女は年を重ねてもボケるわけじゃないし、
いつも穏やかで草花をこよなく愛する心優しき人だから、
私も行く度に彼女から沢山の優しさを貰ってたし、
きっと郵便屋さんも同じように感じていたのだろうね。

優しさの恩返し・・・
私に出来ることって何があるのだろうと思った。

彼の心の声を言葉にして手紙を出そうと思ったこともあるけど、
(自筆で書かないパソコンなら・・・打てばいいっ?)
だけど・・・そんな事をしたら・・・
彼女は、彼がいないことを認めなくちゃいけなくなるのだろうと思ったら、
結局、手紙を出すことは出来なかった。

当たり前だよね。。。
あまりにも発想が子供地味ているとは思ったけど、
でもね・・・
彼女の一番、欲しいものをお届けしたかった。

本当は彼がこの世にいないことくらい
彼女にだってとっくにわかってる・・・。
わかっているのに・・・彼の帰りを待っているのだからね。

だから私は黙ってた。 ずっと黙って知らんぷりしてきた。
でもね・・・おばあさんは、そんな私のことも知ってた。

彼からの手紙が来るはずがないことも・・・
郵便屋さんが何も言わず、
毎日、玄関先まで手紙を届けてくれる意味もね。

でも・・・おばあさん言ってた。
「彼からの手紙はちゃんと届いてるのよ」ってね・・・。

哀しい嘘だと思った。
だけど、私が思うほど、おばあさんの話は哀しい嘘じゃなかった。

おばあさんが言ったよ。

「貴方もそうだし・・・郵便屋さんもそう・・・みんな彼からの贈り物・・・
私が寂しくならないように色んな物を空から届けてくれてる」ってね(泣)

おばあさんの笑顔はいつも仏様みたいに優しくて、
私は観ていてちっとも哀しくないのに・・・
ううん、ちょっぴりは切ないんだけど、
でもね、ここで私が泣いちゃったら・・・
きっと涙が止まらなくなってしまいそうだと思ったから、
一生懸命我慢した。

私がこのおばあさんちの担当でなくなってから暫く経った頃に
「商品を引き取りに来てくれ」と事務所に連絡があった。

おばあさんに逢いたくて、地域担当者の代わりに伺った時は、
玄関からは、おばあさんの姪っこさんが出てきて、
おばあさんが先月、亡くなられたことを知らされた。

信じられなかった・・・・・。

年をとってもまだまだ元気で
私よりも長い時間、思い出を語れる人だったから・・・。
それは、きっと・・・
おばあさんも私と同じ思いだっただろうと思う。

姪っ子さんが私の知らない時間のおばあさんのことを教えてくれた。

おばあさんは入院先のベットの上でも、
老人会の盆踊り大会の振り付けを考えていたらしいし、
点滴を打たれながらも、
横たえた体で腰をポンポンと叩いては、
リズムを取っていたんだって・・・。

最期は眠るように亡くなられたと聞いた・・・。

誰にも気付かれず、そっと息を引き取ったらしいけど、
その顔はとても穏やかで、まるで笑ってるようだったと教えてくれた。

私は、おばあさんは最期に彼に会えたんだと思った。
ずっと逢いたかった彼に逢えたんだよね。

私は今でもそう思ってる。

私には、いつも先生に怒らてしまう悪い癖がある(汗)
「お前はなんでもすぐに感動話にしたがる”!」
「物事はありのまま見なくてはいけない・・・」ってね。

だけどね・・・先生・・・
私は絶対におばあさんは彼に逢えたと思うんだよ。
それは私の願いじゃないよ・・・
おばあさんに逢いたかった、彼の願いが叶ったと思うんだよ。

そして・・・また・・・今年も紫陽花の季節となりました。

おばあさんの好きな花・・・そして、彼の大好きな花・・・
紫陽花の花言葉には「辛抱強い愛」とありました。

先週、先生に逢いに行ったときのこと・・・
ホテルの小さな玄関に先生と私の靴を二つ並べて置きました。

だけど帰りになって二つの靴を覗いたら、
底の安定している私の厚底ショーツブーツの片方が
先生の靴に寄り添って倒れてた。

しっかり揃えて置いたはずなのにね・・・。

足の先まで先生を慕っているのか?と思ったら・・・、
なんだか可笑しくなってきて、私は先生の背中を観た。

長時間に亘り淫らに悶える猛獣との戦いに疲れ、
少し猫背の先生の背中が、
いつもより深くお辞儀しているように見えたけど、
それでも私には・・・いつもより大きく見えた。

きっと・・・月からでも見つけられるほど・・・
先生の背中が私には蒼い星に見えました。

美 月

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